紫チーム
第三回 「まちの模型をつくる」
今日は全体の探検隊共同で、上原小学校のまわりの地形模型をつくるということになっている。目的は、まちの中を歩くと同時に、その高低差やそれによってどのようにまちが成り立っているのかを考えるためだ。
スチレンペーパーに、地図を貼り付けたものを2枚用意する。そして等高線を一本おきになぞり、互い違いに組み合わせるというのが工程だ。
大学の建築学科の学生なら一度は作ったことのある模型で、特に高低差のある地形を作ると感動する。平面版から立体的な地形が作り出されるからだが、果たしてわれらが探検隊の隊員たちはどう思うのだろう?
手を切らないか?まちがって切ってしまわないか?…などなど不安がよぎる。なにせ小学生とこのような作業は初めてだ。大丈夫かなあ?
まず半分に切るところから…。カッターの刃が切れなかったり、短すぎたりするとうまく切れない。何せスチレンペーパーは4ミリ程度あるのだから。しかし、みんな結構うまく切っていく。湾曲している部分は難しいが、それぞれうまいチームワークで1時間半ほどの間に、きれいにピースに分けることができた。あとは組み立てるだけ!
組み立ては、他のチームとの兼ね合いもある。なにせ自分の担当部分ができても、最後にそれを合体させてうまくつじつまが合うようにしないといけない。しかしこれもさほど苦労なく作り上げた。どうやらわたしは、またもや隊員たちを甘く見すぎたようだ。むしろ彼らにこの地形模型の仕組みをもっと教えるべきだったのかもしれない。等高線がどうして引かれているのかとか、それらが実際は見えないこと、そして実際に歩く中で味わう高低感覚と、その模型の上で感じる高低感の違いなど。ゆるせ、みんな。作ることには夢中になったが、今回はなかなか地形について話し合う時間がわたしたちにはなかった。
「この上に建物を置いてみたい」
最後にしゅんやが言う。そうだ、それがいい!そういう案をどんどん出して、一緒に熱く語り合おうじゃないか(汗涙)…しゅんやに救われたそういう模型製作だった。
Copyright 2005 sukoyuru.com All Rights Reserved.