ぼくらはまちの探検隊



ピンクチーム

まちにさわろう


隊長:中山りえ
隊員:やんちゃな男子三人とおませでおっとりの女子二人。
指令:「まちはいろんな姿をしている。そのまちをさわるにはどうしたらいいだろうか。」

初日 2004年10月6日

理科室での顔合わせとコンセプト説明の後、各班に分かれてお互いに自己紹介。でも、指令が入っている中身が気になって皆気もそぞろ。軽く取り合いになった封筒を開けて、出てきた指令は・・・
「まちはいろんな姿をしている。そのまちをさわるにはどうしたらいいだろうか。」
??? 皆けげんそうな表情。
「なにこれー、わけわかんねぇ」
「なんだー、一番つまんない指令じゃん。(床などを叩いて)はいさーわった、おしまい。」
早くも結論を出してしまいそうになる隊員達に、指令をもっと観察してもらいたい。
「指令をノートに書いてみよう。『まちはいろんな姿をしている。そのまちをさわるにはどうしたらいいだろうか。』この中で、何か変だなー、何のことか分からないなーって思うことはない?」
静かだった女子隊員に質問してみました。
「・・・いろんな姿」
「そう、いろんな姿。一体何のことだろうねー。」と、ノートの“いろんな姿”を青ペンでぐりぐり囲う。「他には?」
「まちをさわる」
「そう、さわる。まちをさわるって、どういうことだろう?」“さわる”を赤ペンでぐりぐり。
皆も隊長のまねをしてぐりぐり。
「どうやったらまちをさわれるかなー。」
「え、たださわればいいんじゃん。ほら、さーわった。」
「ふれる、興味を持つってことじゃない?」
「地図をさわる(配られた地図をさわりながら)」
「まちのいろんな姿って何だろうねー。何か思いつくものを挙げてくれる?」
「木! 電柱! ポスト!」
「スケルトンハウス!」(某テレビ番組の影響らしい。)
「自動車!」「たらこ!」(?)
「そう、まちの中にある、いろんなものの姿すべてということかな。これをさわったら、どんな感じがするかな、今まで、まちをさわったことはある?どんな感じがした?」
「家をさわって、ざらざらした。」
「ポスターをさわって、すべすべしてた。」
「気をさわったら、トギャーン!ってかんじがした!」
「道路をさわって、ガムがついて、てぐにょってした。」
「なるほど。ざらざらやすべすべは何となく分かるけど、ドギャーンはむずかしいなぁ。この言葉であらわした感じを、さわったことのない人にうまく伝える方法はないかな?」
「???」
「うまく、写し取る方法はないかな?」
「ある!絵の具をぬってはんこみたいに押し当てる!」
「紙を当てて、鉛筆でこする!」「粘土を押し当てるとでこぼこがでるよ!」
「おおー。いいねえ、じゃあ、ピンク班の目標は、まちをさわった感じを解ってもらうために、いろいろなもので写し取るってことでいいかな?」
皆うなずく。なんとか納得してもらえた様子。次は実際にまちを歩くよ。

2日目